韓国で出会った韓流プハン術
〜カップを100個、1時間付ける人々〜




写真の男性は、肥満解消を目的に、40個くらいのプハン・カップ(韓国エステでよく使われるカッピング)を付けています。
この状態からもどんどん付け続け、なんと50〜100個つけるんだそうです。それも1時間付けっぱなしです!
 100個のプハン・カップを身体につけている状態を表現するなら、さながら怪獣ガメラ?。
背中の皮膚が見えなくなるほど、プハンカップが付いているので、人間ではなく、なにか別の生き物に見えました(笑)。
これは韓国で今流行っているプハンのやり方の一つで、「発疱療法(はっぽうりょうほう)」といいます。
今回は、このやり方を推進しているグループの先生にお会いして話をお聞きすることが出来ました。
望月: 沢山カップをつけるんですねー。
Hong氏: そうです。プハンを長時間、大量につけることで、身体から毒素を排出させるのです。
望月: しかし、日本ではいままで「あまり沢山つけて一度期に身体を変えようとするとだるくなるので、最高でも10分程度にしてください」と説明してきました。だから、このやり方にはかなり衝撃を受けました。
Hong氏: あなたには、刺激がちょっと強いね(笑)。
望月: そうです。みなさんがわざと水ぶくれを出しているのを見て、非常に衝撃をうけています。こんなにつけると、後が眠くて大変ではないですか? 
Hong氏: もちろん、眠くなります。しかし、発疱(=水ぶくれ)は、根本療法です。根本的に身体を変えるためには、一時的に眠くなるのは必要なことなんです。
望月: 例えば身体にどんなことが起きるんですか?
Hong氏: 身体の悪い部分の部分の近くから発疱します。他の健康な部分からはなかなか発疱しません。
望月: 確かにそうですね。日本でも多くの方からの体験で「辛いところ」から水ぶくれが出たとの報告がきていますから。
Hong氏: 発疱は一度出たら、毎日その部分をやって、水がでなくなるまでやっていきます。そうすると、水の他にも、ゼリー状のものだとか、脂肪のようなものなど、色々なものが身体からでてきます。それが出なくなった頃には身体が根本的に変わっているのに気が付くはずですよ。自分でプハンを一生懸命やり、発疱を経験した多くの人が、ダイエットに成功したり、癌が消えてしまったりします。治らないと思われている白内障もよくなったりしますね。最近では腹水がたまってかなり状況の悪い方が発疱を出すことで改善しました。発疱をすると、短い時間、発疱なしにやっていく場合に比べて、結果が早く出ます。
望月: 発疱は恐ろしいけれど(笑)聞けば聞く程、興味が湧いて来ますね。しかし、水ぶくれの痕はながく残るんでしょう?
Hong氏: なに、3ヶ月から半年で消えてしまいますよ。不思議なことに、発疱の後はまったく膿んだりしないのです。だから消毒しなくてもいいのです。
望月: 発疱には驚かされることばかりですね。
五十肩があっと言う間に楽になった!
最初に発疱を見た時には、「なんと野蛮なことをするんだろう」と思いましたが、Hong氏が語る韓国での素晴らしい体験談と、確信にみちた言葉を聞いている内に、ついに私も好奇心を抑えきれず、帰国後、家族とやってみることにしました。
すると、五十肩でまったく手が挙がらなかった母の背中の一番辛いところに水ぶくれが出て、その後すぐに手を動かすと、いままでは全然無理だった動作が出来るようになっていて、手がすぅーと上に真っすぐ伸びました。びっくりしました。
私はいままで水ぶくれをわざと出すのはあまりおすすめしていなかったのですが、こんな変わるのをみせられてしまうと、最終手段として困っている人にはつい話したくなってしまいますねー。

【韓流、プハン発疱療法のやり方】

身体の辛いところにカップを付けやすい姿勢をとります。座っても、横になってもオッケー。
カップをローションを使いながら隙間無く身体に付けます(持っているプハンを全部付けて)。
そして、様子を見ながら30分から1時間放置します。
人によって、水ぶくれの出る時間が違いますので、こまめにカップの中を見ながら行ないます。
小さめ(8ミリ程度まで)の水ぶくれが出来たら、カップを取り外します。
水ぶくれは、すぐに爪楊枝で穴をあけ、潰してしまいます。
なんで爪楊枝なのかを聞いてみたら、針だと、穴が小さくて、水がまた溜まってしまうから、爪楊枝がいいのだそうです(その時も私は「えぇー!」と叫んでしまいました)。
すぐに100個つけるのは、体力的に無理だと思います(好転反応の眠気がひどくなってしまうからね。私でも次の日仕事ができなくなります)。
だから、一番辛いところ周辺だけ、ちょっとやってみるのもいいかもしれません。
プハン、まだまだ奥が深いですね。


見事な発疱がでた。時間にして40分


褄楊枝で潰した痕。綺麗です。
不思議なことにこの後は膿んだりは絶対にしないのだそうです


depol